あいかわ公園の植物に見られる奇妙な形の虫こぶを紹介していきます。
お餅のように膨らんだ形が特徴的なこの虫こぶは、芽に作られるものです。あいかわ公園の花の斜面付近のイヌシデという木で見ることができます。
これも先日のアカシデメムレマツカサフシと同様に、フシダニの仲間がイヌシデの木に作ります。なぜか先端の芽に付くことが多いようで、あいかわ公園ではほとんどが先端についています。
冬場にイヌシデやアカシデ、クマシデなどの似た仲間を見分ける際には、虫こぶを参考にしてみるのも1つの手かもしれません。
名前は、イヌシデの芽を膨らませる枝 からイヌシデメフクレフシと呼ばれます。できたばかりで、中にはまだフシダニの仲間が入っているのです。
これまで木の虫こぶばかり紹介してきましたが、芽以外にも葉の上に作られる虫こぶもたくさんあります。
今の季節に見やすいものは写真のクサイチゴハケフシではないかと思われる虫こぶです。見た目が病気のように見えてしまうので、ぱっと見では触れたくないような気持になりますね。これよりももっと凸凹してきます。
これもダニの仕業によってつくられる虫こぶです。あいかわ公園の森のわたり橋近くで見ることができますので探してみてください。
ちなみにクサイチゴは春の5月頃に食べられる実をつけます。 キイチゴや野イチゴなどと呼ばれ、ジャムやシロップで食べられる人気の食材です。
虫こぶを目安に探してあたりをつけておくと、実の季節に簡単に採取できるかもしれませんね。