風の丘は背丈の高い障害物がなく、直射日光にさらされるため意外と植物がありません。たまにはそんなエリアを散策してみると面白い形の花に遭遇しました。
それがこちらのヒメハギという植物です。皆様は見かけたことがありますか? 紫色は茶色と相性がいいのかかなり見つけにくい色になっています。ですので気づかずに歩きすごしてしまっているかもしれませんね。
ヒメハギは、ヒメハギ科と呼ばれる日本では数種類しか属さない花のグループですのでこの形の花を見たことがある方は少ないでしょう。
まず面白いのがこのひも状の不思議な物体です。花の先っちょになにやら普通の花では見かけないブラシが付いていますね。これは付属体と呼ばれる花にくっついているものです。虫が乗るとベロンと垂れ、雄しべが出てきます。
花の形にもかなり特徴が見られます。
まるでイカのような形をしていますね。花びらが3枚でガクが2枚の計5枚からなる花になっています。一体どこが花びらでしょうか?
ひとつ前の写真の中央にある濃い2つに裂けている部分とブラシのような付属体が付いている部分の3枚が根元でくっついています。それを左右の羽のような大きなガクが包み込んでいる形になります。
毎日歩いているような場所でも季節が変わると別の植物が出てくるので面白いですね。意外な発見に遭遇すると嬉しくなりますよ。