最近は太陽の光がないととても寒いので、蝶たちも晴れていないと姿を見ることができません。しかし、日差しが差し込むだけでも一気に花の周りはにぎやかな雰囲気となります。特によく見られる蝶は以前の記事でも紹介したアカタテハなのですが、たまにそれに混じった似た蝶がみつかります。
今日の主役はこちらのヒメアカタテハです。ヒメと付いていますがアカタテハと大きさはそんなに変わらない気がします。蝶を見始めの時期はヒメアカタテハとアカタテハとツマグロヒョウモンの3種は、模様と見るべきポイントが似ているのでごちゃごちゃになりやすいです。例えばアカタテハと比べてみましょう。
さすがに同じ名前を持つだけあって似ていますね。アカタテハは赤みがかなり強いことと、写真中央部にある灰色の◇模様が分かりやすい判別ポイントですね。翅先の雰囲気などでは恐らく間違えてしまうと思います。タテハチョウの仲間は翅の表と裏側の両方をチェックしましょう。裏側がかなり重要であることが多いです。この2種は裏は個体差もあって分かりにくいのですが、せっかくですし裏側を比較してみましょう。
左のアカタテハの方がはっきりとした赤みがありますが、個体によっては茶色と幅が広いです。これが裏では判別が難しい理由ですね。表翅を見ればはっきりと見分けられるのでそこをしっかり確認しましょう。彼らは成虫で冬を越す蝶なのでこれからの季節でも比較的見かけやすい種類ですよ。
そういえば先ほどツマグロヒョウモンと言う名が出ましたね。こちらの蝶は翅先が黒く、黄色い蝶と言う点で似ています。
こちらがツマグロヒョウモンです。
なんとなく見ているとヒメアカタテハに似ている気がしませんか?こちらの蝶は名前にヒョウモンと付くようにヒョウ柄のような模様が散りばめられているのでそこに意識を向ければ見分けられますよ。
奥深い蝶の世界に皆様も踏み込んでみてはいかがでしょうか?