あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中。画像の無断転載は禁止です。

春の山菜 こごみの芽生えが可愛らしい

日本には昔から食べられている植物たちがいます。山菜は今はあまりなじみがないものとなったかもしれませんが身近に生えているものなのです。
春の訪れとともに賑やかな芽を出し、山の中でその植物との出会いを楽しみにする。これも1つの四季の楽しみ方ですよね。

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こごみはあるところには生えており、一つ見つけると辺り一面を覆いつくすぐらい見つかることがあります。
園内ではぽつぽつと見つかるくらいなのですが、斜面に生えておりぎりぎり写真が撮れるエリアです。
こごみは山菜としての名前であり、本来はシダ植物の仲間のクサソテツと言います。独特の葉の開き方から、シダの中では種類を絞り込みやすい種類であると思われます。
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シダ全般が根元から写真のように開いていきます。こごみも同様に開いていくのですが、葉を見てください。上げられた凧のようにぴしりと立ち上がっていますよね。根元を支える部分は弱弱しく、実際に触ってみると柔らかいのですが、この弱そうでありながらしっかりと立ち上がるのがこごみの個人的な特徴だと思います。それから色ですね。 こごみはかなり鮮やかな緑をしています。同じように出てくるシダの仲間は多いのですが、
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見るからに固そうなものや毛がゴワゴワしているものが多いので、意外と似た種類と言うのがいません。
こちらはイノデの仲間ではないかと思うのですが、記事1枚目や2枚目の写真と比べると立ち上がり方も自重からか倒れ気味ですよね。雰囲気で当たりをつけることも大事なのです。そうすると林道を歩いているときなどにこごみセンサーが反応し、見つけることができます。それくらい独特な立ち上がり方をするんですね。
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葉の雰囲気を伝えていませんでしたね。立ち上がった葉は船のマストとして張れば風を受けて進んでくれそうな見た目をしています。

自然下で山菜を取るとなると毒草や、食べられるものか分からないといった不安もあると思います。その点こごみであれば今の時期にスーパーに並ぶこともあるので、興味の湧いた方は探してみてはいかがでしょうか? 個人的には癖のない山菜なのでおすすめできます。

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