あいかわ公園自然観察ガイド

嫌われがちな毛虫から大人気のクワガタたち、更には季節の植物まで。たくさんのあいかわ公園の自然を紹介していきます。ネタを見つけたら更新中。画像の無断転載は禁止です。

秋の果実たち

冬場に熟した実をつける植物

秋以降と言うのは自然界では葉も虫も数が減り、食べるものがなくなってくる厳しい季節です。

しかしこの時期に実をつけることで植物は効率的に種を鳥などの生き物に運んでもらうことができるのです。
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この時期に実をつける有名な野山の果実と言うとガマズミでしょう。

やや日陰の場所にある印象がありますが、この赤い実はとても甘酸っぱくて人間が食べても「美味しいかな?」と感じることができます。

まだ残っていますから、あまりおいしくないガマズミなのか園内には他に美味しいものがあるので食べられていないのか不思議です。
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ガマズミは乾燥しやすい時期に実をつけるからかギュッと実が詰まっており、かみしめるとシャクっとした歯ごたえのあるサクランボのような食感をしています。

このような赤い実はに食べられることを目的にしているものが多いので甘いものが多いのですが、すべてが食べられるものではなく、中にはを含むものもあるので注意が必要です。
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例えば美味しそうなこちらのサクランボのようなものはヒヨドリジョウゴと言う毒の果物なのです。

口に含むと甘い風味があるとされているので、事前知識で毒がある赤い実があるということを知らなければ口にしてしまう可能性があります。

自然界の物には虫であれ植物であれ毒を持つものがいますから、スーパーの野菜コーナーのように並んでいるすべてが食べられるとは思わないようにしましょう。
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また、この時期にはミカンの仲間がいい色を見せてくれていますね。

こちらのナツミカンも冬に果実をつけます。

カラスなどが果物を食べた跡などに遭遇することが多いのですが、園内のナツミカンは熟しても手が付けられない不思議なミカンです。

食べられなければそれはそれで美しい緑と黄色の爽やかな色合いを真冬に見ることができるのでいいものです。 ユズは食べられているのにどうしてナツミカンはだめなのか気になる所ではありますね。

ナナフシの子供にも見える細長い不思議なクモ オナガグモ 擬態上手で見つけるのが難しい生き物です。

細長いオナガグモ

自然がたくさんある森の小径と言う道を歩いているとクモの巣を見つけました。既にクモはいないようですがかかった糸は長く、1m近く平行な糸が走っていました。

その巣を眺めていると、並行した糸から下に垂れるおかしな糸を見つけたのです。
これはクモを狙うクモ、オナガグモに違いありません!
目を凝らしてみるといました!
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小さい上に光の関係でボケボケですね。 枝っぽく見えましたか?

葉に擬態するクモ!?

このオナガグモはかなり奇妙なクモで、クモでありながらかなり細い姿なのです。

この姿を利用して細長い針葉樹などの葉に擬態しているとされています。
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これはちょっと大きなモミですが、小柄のモミがクモの巣に張り付いていると一瞬「おや?」と思ってしまいます。

オナガグモは目立った大きな巣を張らずに小さな数本の糸を張り獲物を待ち伏せるため、見つけるのが難しいです。
ちょっと見にくいので移動させてみましょう。
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どうでしょう?歩いているときにはサソリのように尾を立てています。普段は大きな腹部から出た糸でぶら下がっており、他のクモの巣や物体にくっつきます。

そして自身の糸を渡ってきた他のクモを襲って食べるというユニークなクモです。
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横から見るとサソリみたいですよね。少なくともこれを見てクモだとは思わないでしょう。

似た昆虫ナナフシモドキの赤ちゃん

あとは私の知る限りではナナフシの赤ちゃんもオナガグモの姿に似ていると思います。
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こちらがナナフシモドキの赤ちゃんです。

似ていませんか?これらの赤ちゃんも葉の上や手すりなどの人工物の上にいるため、ぱっと見では分からないかもしれませんね。
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とはいえオナガグモもわずかながら巣を張るクモです。

少し待っているとこのように空中でかなりダイナミックなポーズを取り、獲物を待ち始めます。宙づりにされた人間のような姿をしていますがこの姿もなんだかおもしろいですね。
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大きさを紹介していませんでしたね。

今回発見したオナガグモは1cm前後程の個体です。過去の発見例でもこれぐらいの大きさであったので、標準サイズが1cm程なのでしょう。 このサイズに擬態が加わるわけですから、見つける時はたまたまになってしまうのも納得がいきますね。
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クモらしくない姿で抵抗感も少ないオナガグモは自然の多い場所のクモの巣を見ていると見つかることがあるクモです。

世間的にはクモの巣は見たくない人が多いかもしれませんが、こういうユニークな生き物もいるので興味を持って探してみてください。

壁にもいる身近なクモハエトリグモはこちら↓
aikawa-park.hatenablog.com

あいかわ公園で自然を満喫するならこんな場所がおススメ!

自然の中でゆっくり過ごすなら?

あいかわ公園は周囲を山に囲まれており、晴の日の秋や冬の日にはとても心地いい時間を過ごせます。

少し歩いてみれば景色が一変する大自然の中に入り込むことができるのでリフレッシュにもおすすめですよ。

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森のわたり橋は子供たちにも大変人気のスポットです。

雨の日には水も流れる沢沿いの地上40mほどの高さに架かる橋で、よく揺れるため高い所が苦手な方の中には渡れずに引き返していくかたもいるようですね。

子供たちは揺れる橋におおはしゃぎでどんどん橋を揺らしてしまいます。
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秋にこの橋を上から眺めてみると片側には美しいススキの斜面が広がっており、ふれあい広場の方では聞くことのできない虫の声がしています。

また、枝先などには鳥たちがやってくることもあります。
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一方で対岸はススキからさらに植生が進んでおり、アゲハチョウが好きなカラスザンショウクサギと言った日当たりのよい平地で見られる低木たちが見られます。
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タラノキはススキなどの草地などが刈り取られた後に我先にその地に入ることが多い植物なので、こうした日当たりのよい南向きの斜面でよく見られますし、真下に生えているカエデの仲間は水分の多い土地を好むので水が流れる沢沿いにはよく見られます。

橋の風景1つをとっても実に様々な植物が生息しており、その環境を好む植物たちが生えていることがよくわかる場所ですね。



橋を超えるとプチ森林散策気分を味わえる森の小径が見えます。 暖かい季節にはヤマビルが出るためこの道を歩くときにはヒル対策をしたいものです。
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道に入ると直ぐにスギ林が迎えてくれます。こうした道に入ると自分が動物たちの生態系の中に入ってしまったかのような感覚におおわれますね。

見ての通りスギは背の低い所には枝をはやしていないので非常に空間が広く感じられます。
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上空は茂ったスギの葉で覆われているため下は暗く、こうした環境を好む植物たちがたくさん生えているのです。

また、上空をふさがれているのでムササビや小鳥などの中にはこうした杉林(針葉樹林)を好むものも多いです。

この道を進んでいくと沢沿いにぶつかります。
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ここでは流れる水が地形を削っていく痕を眺めることができます。ただただ流れる水も同じ場所を永遠と流れると土や岩を削り道を作るんですね。
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他の場所と比べると下に位置する場所であるため空気もひんやりとしており、風の丘と言う人気の広場の横にあるとは思えないほどの森の中感を味わえます。

散策日は曇りでしたが晴の日には木々の合間を縫うように差す光で癒される場所です。 気温がある時にはヤマビルに注意が必要ですが自然を独占しているかのような気分になれるので興味のある方は訪れてみてくださいね。

春の雨の後のここの景色はこちら↓
aikawa-park.hatenablog.com

枯葉が飛んでいた!? 落葉そっくりの茶色い蝶 クロコノマチョウ

蝶の中でも特に姿が枯葉に似ているクロコノマチョウ

蝶の中には成虫の姿で冬を越すものがいます。

クロコノマチョウは晩秋まで見られる蝶で、肌寒くなってきた秋ごろにあいかわ公園のふれあい広場などで飛んでいる姿を目にします。基本的には枯葉にまみれた場所にいるのです。ここで姿を想像してみてくださいね。



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私が掴んでいるのは枯葉ではなく蝶です。
このクロコノマチョウは落ち葉の上に止まっていると本当に見つけられません。欠けた落葉のように削れている姿を現しているのが面白いポイントですね。

これによってちょっとかじられたような枯葉の姿が出来上がっており、非常にリアルな姿です。
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この姿で秋の枯葉に止まっているわけですからなかなか分かりませんよね。
写真はこんな感じの雰囲気の場所にいるという例です。(写真にはいません)

翅の表側はどうなっているか?

裏が茶色のクロコノマチョウの表翅はどのようになっているのでしょうか?

実はこの蝶にも夏型秋型があります。

今の時期に見られるのは秋型ですね。そして秋型には特徴的な模様があります。
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それが目玉のような模様とオレンジ色の模様ですね。

夏型は表側も茶色で、わずかに黒い目玉のような模様があります。個人的には秋型の方が綺麗に見える蝶ですね。

秋型だからなのか、この蝶自体が持つ性質なのかは分かりませんが、基本的にカモフラージュとなる翅の裏側しか見せません。

自分の位置を調整したりするときにのみ一瞬翅を広げるだけでした。なので野外でクロコノマチョウの表翅を撮影するのは非常に難しそうだと感じましたね。

同じく冬を越すテングチョウ

秋に出てくるタテハの仲間は枯葉に擬態するものが多いですね。
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(写真はテングチョウ 成虫で冬を越す)
鳥などの敵から目をごまかす擬態と言うすごい技を使っています。

また、このタテハチョウの仲間の一部では目玉のような模様を持ったグループがいます。眼状紋(がんじょうもん)という目玉模様を用いて、ヘビなどの強い生き物の目に見える変わった模様を持ちます。
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どうでしょうか?目玉模様と言う先入観があるともうそれにしか見えませんか?白い模様が見事に目に反射する光を表していますね。

あいかわ公園では薄暗い落葉の有るような場所でこの蝶を見ることができます。サイズも意外と大きいので姿が分からないとびっくりしてしまうかもしれません。しかし秋だからこそその蝶が持つ物まねのスキルの真価を味わうことができるので、興味のある方はぜひ探してみてください。
探すときにはヤマビルに十分気を付けてくださいね。

秋は動物の痕跡が多くなるように感じます。うんちや足跡などのフィールドサインを探してみよう!

園内のなんてことない場所にたくさんのサインがある?

夏と比べると秋には広場にある鹿糞の量が明らかに多くなっているように感じます。

シカがどのようなルートで山側からきているのかは分かりませんが、どういった場所からきているだろうかを予測することは可能です。

今日はご家族でも楽しめる動物のサイン探しを紹介してみようと思います。

ねらい目は土の上

やはり痕跡を探すうえで分かりやすいのは土に残された足跡ですね。特に雨の降った後の数日であればはっきりと足跡が残されている可能性が高いです。

今回探してみた場所は工芸工房村のやや上にある花の斜面です。
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見ての通りかなりの足跡があり、この通行量の多さからここ最近たくさんのシカが使っているであろうことが予測できますね。

足跡は右上の方から続いているようです。

右上には不自然に倒れている背の高い草がありますね。ここにもサインが見られます。

はっきりと分かりやすい獣道

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右上の道がこちら。
明らかに何かが通過したような跡と草が手前側に倒れていることからシカたちはこの道の奥から来ているのではないかと推測できます。

このような動物が通る道を獣道(けものみち)と言うのですが、あいかわ公園の場合には動物を狙うマダニヤマビルなどをより警戒しなければならないポイントでもあります。
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こちらは低木のツツジの隙間を通り抜けたシカと思われる動物の痕です。右下に踏まれて波立っている地面が見え、低木の隙間へ流れているのが分かりますね。

注目すべきは右下と左下の地面のぼこぼこ具合が全然違う所です。 左方向へは全く抜けていないことが分かりますね。 こうしているとシカの夜間の行動をたどっているようでとてもワクワクしてきますよ。

はっきりとしない足跡

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今回ははっきりとした足跡は見られませんでしたがこのようにくぼんだ場所に2つのたらこのようなものが付いていたらシカの足跡の可能性が高いです。

怪しい土のめくれなどがあれば探してみてください。
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スギ林の下であれば下には枯れた枝などが堆積しており、シカが通る場所の土が露出しているので分かりやすくなります。

特に左側の道は分かりやすいですね。一応中央にも切り株にかけて左側を通過するように道がありますね。

園内では色々な場所に動物の痕跡が見られますので、ぜひとも自身の眼で探してみてください。

秋に蝶を捕まえるならセンダングサの仲間の黄色い花を探すのがおススメ

秋になったら虫取りはもうできない?

秋は涼しくなってしまいもう虫もいないだろうと思いきや、意外と虫たちはまだ活動しています。

特に日差しがある日であれば日の当たる場所はかなり暖かく、元気で飛び回る蝶などに遭遇することができます。
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今の時期に探すべき花は写真の小指先ほどの小さなセンダングサの仲間がおススメです。

この時期は黄色いセンダングサの仲間を探そう!

園内では外来種のアメリカセンダングサコセンダングサシロバナセンダングサなどの仲間がたくさん咲いてしまっているのですが、この時期には咲く花があまりないので虫たちは外来種の黄色い花によくやってきています。
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白い蝶を見つけると誰もがモンシロチョウを疑いますが、白い蝶には似たものがおり、モンシロチョウ、スジグロシロチョウの仲間、モンキチョウの白型は身近でありながらややこしい種類です。

スジグロの場合翅の脈に沿って黒い線が入っているのでそこを見るといいでしょう。

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あとはこの時期と言えばキタキチョウがたくさん飛んでいますね。キタキチョウは河原や草地に生えているマメ科の植物を幼虫が食べているので必然的にそういった環境で見られます。

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園内の石小屋ダム方面ではマメの仲間と草地が広がっており、同じくマメ科が好きなウラギンシジミルリシジミとともによく見られます。

キタキチョウは珍しい種類ではありませんが個体差が大きく、捕まえていて面白い種類です。子供たちにも人気の蝶と言えますね。


こうしたキチョウは普通なら無視するのでしょうが、私は神奈川で既に絶滅してしまったツマグロキチョウが細々と生きていたりしないかなぁと期待を込めて捕獲しています。こういう楽しみ方もいいものですよ。

他にどんな虫が来ているかな?

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今の時期に他に見られる蝶としてはテングチョウも素敵ですね。
顔の部分がニョキっと長い可愛い蝶です。
ちょうどこの秋に生まれて越冬する個体が出てきているので比較的美しい子が多いです。大きさから判別しやすく数も多いという嬉しい蝶ですね。

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また、ミツバチの仲間やアブの仲間もやってきているので近くで見ると想像以上に賑わっています。
花の根元にある蜜に口を突っ込んで舐めていますね。一見するとミツバチのようですがこちらはその大きな複眼からアブの仲間だと分かります。アブの中でも♀は特に複眼が大きいので分かりやすいですよ。

そして通年見られる安定の存在ヤマトシジミも来ています。
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寒い日なので日向で体を温めていますね。♀の翅裏は黒いのですが、光が当たると複雑な色の輝きが見えます。この角度では緑みのある色合いをしていますね。止まっている蝶を前にして自分自身の頭を振ると、様々な色合いが楽しめるのでお勧めですよ。



蝶たちの時期ももう1月しないほどで終わります。冬の間はなかなか虫取りも楽しめませんから秋の暖かい日に晩秋の虫取りに挑戦してみてはいかがでしょうか?

秋の雰囲気漂うあいかわ公園と秋に目立つ黄色い植物

涼しい空気の中を生きる植物達

あいかわ公園のような山側の場所では季節の移り変わりをよく感じ取ることができます。山の景色が日に日に緑色から茶色へと変わっていく様子が分かるからです。

園内の木も葉を落とし始めて寂しい雰囲気になり始めましたが、逆に今の時期になると目立つ植物と言うのもいます。
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それがセイタカアワダチソウと言う真っ黄色な花をつける植物です。

他の植物の邪魔をしてエリアを独占する!

この植物は非常に様々な場所で見られる上に他の植物の生育を妨害する物質を分泌するため、周囲の環境を独占する植物です。花は綺麗なのですがいろいろと問題の多い種類ですね。身の回りでセイタカアワダチソウの生えている場所を見ると恐ろしい程の数で周囲を占領しているのです。
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河原や農地などでは秋の菜の花かと勘違いするほどの黄色いエリアを作り上げます。

また、この時期に目立つ花を大量に咲かせるのは非常に賢いと言えます。

お花にやってくる虫たちは?

花の蜜を餌とする虫たちは食べ物がなくなってくる時期なので、目立つ花を大量に付けることは虫たちへのいいアピールとなるのです。
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よく見かけるのはアブの仲間ですね。

アブの仲間は見た目が蜂と似ていることもあるため一緒にされがちですが、複眼が非常に大きいのでぱっと見でも違いが分かります。

また、翅の枚数が違う等の特徴もありますのでじっくり見てみると面白いですよ。

セイタカアワダチソウにはハチも来ているのでその辺は注意してくださいね。
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何ハエかは不明ですが緑の光沢を持つハエもいました。花の蜜を舐めに来るタイプの子でしょうか?ハエやアブは恐らく昆虫のカテゴリーの中でもそこまで人気のないグループなのではないかと思いますが、擬態上手だったり金属光沢を持ったりと面白い子がいるんですよね。
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タイミングが良ければチョウ類もいます。

そろそろ終わりの時期を迎える彼らですが、11月位までは見られる者たちもいます。

写真はやや大型のウラナミシジミと言う蝶で、南の方から年ごとに移動してきて冬には越冬せずに死ぬという面白い旅をしてきている蝶です。

非常に綺麗な模様の蝶なのですがとても身近な種類で、この辺では9月頃から11月頃までよく見かける種類です。
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熱かった日々も急に変わり、一気に寒くなりました。今年は台風も少なく、気温差も大きそうなので紅葉が綺麗なのではないかと期待しています。皆様も自然の変化を楽しんでみてくださいね。