あいかわ公園自然観察ガイド

あいかわ公園で見つかった植物や昆虫などの自然情報を発信していきます。毎朝8時に更新中!

サルナシの実が見つかりました

自然を味わう と一言で言ってしまうのは簡単です。しかしそれを成すためには食べられる植物と食べてはいけない植物をしっかりと理解し、確実に判断できるようになる必要があります。だからこそ山菜などを採って食べることはそれまで培ってきた知識が果実として実った結果であり、多くの達成感を得ることができるのです。以前の記事でサルナシと言う植物を紹介しました。かなり前ですが5月の記事ですね。
aikawa-park.hatenablog.com
とてもかわいい花で、しかも野生のキウイフルーツと言う話をしましたね。この植物は記事の通り♂♀が別の植物で、写真の場所では♂の花しかありませんでした。しかしブログのネタを探しているときに運よく♀の株を見つけることができたのです!
まずはサルナシの雰囲気を確認しておきましょう。
f:id:aikawa_park:20200916103855j:plain
写真はボケボケですが、見て欲しいのは葉の方なので問題ありません。見ての通り他の植物に絡まっていく植物なので、場所によっては指をくわえて実を眺めているだけと言う展開になることも珍しくありません。葉はかなりしっかりしており、端にギザギザがたくさんついているのが分かりますね。そして果実を見てみましょう。
f:id:aikawa_park:20200916104112j:plain
こちらがサルナシの実です。熟すのはまだ先なのですが、キウイフルーツの仲間だけあって実際に割ってみると小さなキウイの姿をしています。自然の中では甘酸っぱくおいしい実とされており、人間以外にも様々な野生動物が好んで食べる実なのです。熟しているかが分かりにくいため、私が見つけたこのエリアももしかするとサルなどの他の動物に食べられてしまうかもしれませんが、様子を見つつチャンスがあれば食べてみたいですね。

ということで...
このままサルに食べられてしまうのもなんだかもったいないので味見がてらいくつか採ってみました。
初採取なので勝手はあまり分からないのですが取ったもののうち柔らかいものを剥いてみることにします。まずくてもおいしくても結果良しです。自生サルナシを食べたという経験が個人的にはうれしいのです。
f:id:aikawa_park:20200916155005j:plain話によれば皮にしわが入る位まで熟させた方がいいらしいです。置いとくだけでも熟すようですね。なので今回のケースは早すぎるくらいですがあまりにも味が気になるので試してしまいます。
片面がジュクジュクなくらい熟していました。ほっておくと腐る予感がするくらいのジュクジュク具合で、バナナの熟れすぎた奴の質感が近かったです。見ての通りぐしゃぐしゃなのですがここから漂う芳香はいったい何でしょうか!?甘い香りがします!
カブトムシが樹液発酵のアルコールに惹かれるように私もこのサルナシの甘酸っぱい香りに吸い寄せられて試さざるを得ません。
まずかったらどうしようと思いつつかじってみました。
f:id:aikawa_park:20200916155536j:plain
かじった後で申し訳ないのですが、見ての通り中身はキウイフルーツそっくりですね。そして肝心の味に関しては ジュクジュクの所がめちゃくちゃ甘いです!周りはグリーンキウイの香りをさらに強くしたような味がします。熟したところの甘みとまだ熟す途中の部分の酸味が混ざり合い、スイカに塩をかけたような現象が果実の中で起こっています。酸っぱくて不味いようなことが起こりそうだったので気合を入れていたのですがこれはおいしいですね~!山の中で熟したサルナシを見かけることがあればつまみたくなる美味しさです。この味を知ってしまったら野生動物にはもうあげたくないですね!


つる植物なだけあってなかなか手の届かない高い所に実をつけるので、採取するのは大変な部類です。なので自然下で会う場合には脚立や枝切りばさみなどのアイテムがないとなかなか難しそうです。ですがその苦労に見合うだけの味はしていると思いますよ。自然の中で食べられるものとしては確かにサルナシはご馳走でした!とてもいい経験をさせてもらいました。